降り急ぐ 雪に紅葉も 色を変え。

これまで、私の書きかけの小説『きまぐれ神様』の一話(まだ一話しか書いてない)をプロローグの形に変えて書いてみました。一話は、若い女性と少年の姿をした神との出会いであり、いろいろと話しかけられ、しかたなく、訳の解らない事を言う(神)ガキの話相手をしてゆくことから始まります...

プロローグのまとめとして一話の最後の文章を流用しました。

{主人公(若い女性)が仕事帰りに、青年の姿をした神と喫茶での会話の一部}

『命が誰の物かなんて、今まで聞かれた事も無い。みんな自分の命は自分の物だと思っているし、私もそれが当たり前だと思っている。』

『人はそう思いたがるけど、命はその人の所有物ではないんだよ。人は全てを体験したいという強い意志を持った命を預かって生まれてきて、命の意思を叶えようとする。それと命を大事にしようと思うのは自分の物ではなく、預かっているから大事にしているんだ。人生が体験の連続になるのは、命の意思を体が表現し続けるからで、やがて体が命の意思を叶えられなくなると命は体から離れていく。そうして命は体験を重ねながら人から人へと流れているんだ。これが神の体験になるのは、この命の始まりが神なんだよ。人は多くの細胞で創られ、その細胞の多くは寿命があるために人にも寿命がある。この相対空間では生は死によって成立している。しかし細胞の中に永遠の寿命を持った細胞もある。この細胞があることで生と死を繰り返しながら命の流れが続いていくんだよ。神はこの細胞の最初の一つだから人の体験は神の体験と重なっているんだよ。』

これでプロローグは完。

このプロローグを書いた事で小説の構想ができあがりました。
二話のテーマは時間と空間(頭の中でストーリーは出来ている。舞台は20年後のハワイ天文学研究所)
三話のテーマは光と暗黒
エピローグは一瞬と永遠
何時、完成するのか自分でも解りません。